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コラム
事業の効率化

小学生でもわかる!クレジットカード会社(アクワイアラ)の仕事・役割

はじめに

このテーマは:「早く大人になって、何でも買えるカードが欲しいな!」なんてよく言う子どもがいる私が、小学生にもわかるようにクレジットカード業界の事を説明するコーナーです。

このコーナーでも「カード会社」という言葉を何度か使ってきました。
でも実は…「カード会社」は2種類あります。ご存じでしたか?

まず1つ目の「カード会社」は、「イシュア(カード発行会社)」のことです。

それとは別に、お店でカードを使えるようにする会社があります。これを私たちはアクワイアラ(Acquirer)と呼んでいます。

アクワイアラ3つの仕事

アクワイアラは、大きく分けて3つの仕事をしています。それは、
(1)カードが使えるお店を増やす
(2)イシュアからお金をもらう
(3)お店にお金を渡す
というものです。順番に、詳しく話していきましょう。

1. カードが使えるお店を増やす

もしもあなたが将来お店を持つようになって、お客さんにカードを使ってもらいたいなら、アクワイアラと契約する事になります。
アクワイアラという言葉は「得る・身につける」の英語[ACQUIRE:アクワイア]に「~する人」の[ER]を付けたもので、カードが使えるお店を集め、増やすのが主な仕事です。

そのほかにも、お店に向けてレジを売っている会社や、さまざまなサービスを提供している会社が、アクワイアラのかわりにこの契約書をもらってくる事があり、こうした仕組みを「代理店」や「取次店」と呼びます。
いっぽう、カードが使えるようになる事を「加盟」とよび、使えるお店を「加盟店」とよびます。このコラムではあまり使いませんが、私たち決済代行会社やアクワイアラの契約書では、よく使われる言葉です。

また、そのお店で売っている物やサービスがクレジットカード販売に向いている(苦情が出ない)か?をよく見て契約の時に審査(し、その後の管理をします。

2. イシュアからお金をもらう

お店に来たお客さんから、イシュアが代金を引き落とす事は前回お話ししましたが、イシュアとお店は何の契約もしていないので振込先も分からず、そのままではお金がもらえません(笑)
イシュアからお客さんから集めたお金を、お店と契約しているアクワイアラがもらわなければいけません。

どんな方法で、いつ頃もらっている(振り込まれている)のかは、たいへん気になるところですが…私たちが知ることはできません。

3. お店にお金をわたす

アクワイアラが、いつイシュアからお金をもらうかは分かりません。しかし、すべてのお客さんから集めてからお店に配っていたのでは遅すぎるので、すべてを集めきる前にお店にわたしていると思います。

わたし方は、ほとんどが銀行振込です。
こうしてお店にお金が入ってくるのですが、すべてのカードブランドの売上がいっぺんに入ってくる訳ではありません。ほとんどのお店が2つのアクワイアラと契約しているため、カードブランドによってお金が入ってくるタイミングがまちまちです。

▲クレジットカードの国際5ブランドであるVISA、Mastercard、JCB、AmericanExpress、Diners

多くのお店が、毎週(毎日)のように品物や材料の仕入れを行うため、「まちまちでも早い方がいい」と言うお店もありますが、「いっぺんにお金が入ったほうがいい」というお店も多く、支払いの「おまとめサービス」を、アクワイアラではなく私たちのような「決済代行会社」がやっている場合もあります。

どのようにしてカードが使えるお店を増やすの?

アクワイアラと、その代理店や取次店としての決済代行会社たちによって、現在では多くのお店でクレジットカードが使えるようになっています。
将来ビジネスを立ち上げようとしているのなら、アクワイアラ・イシュア・決済代行会社の仕組みを知っていて損はないでしょう。
もしお店をやらなかったとしても、アクワイアラが活用している「サービスや品物を作る会社の代わりにお勧めして契約する」という代理店や取次店の仕組みはとても一般的です。ひょっとしたら、こちらの知識のほうが役立つかもしれませんね。

この業界には、たくさんの仕事がある

これまでも、クレジットカード業界のたくさんの仕事を説明してきましたが、まだ残っているのがカードブランド決済代行会社です。
次回はカードブランドの仕事と役割、最後に私たち決済代行会社を説明します。

その後は細かい仕組みを取り上げる予定なので、気になることがあったらコメントして下さいね!

ビジネスをお考えの大人の皆さまへ。クレジットカード決済は、UnivaPayがご用意します。